恋愛=罰ゲーム×嘘


「約束…決めよう?いつ一緒に帰るか、2人で…決めよ?」


「…っはい」


鈴木くんは半泣きだった。


「もう、泣かないでよー」


私は笑いながらハンカチを渡す。


鈴木くんは素直に受け取り、涙を拭いた。


「…かえろっか」


鈴木くんはうなずいた。



「いつ一緒にかえる?」


「僕、火曜日は委員会の仕事があるので、遅いです」


「私は…金曜日が係みたいな仕事あるから〜…、月曜日は?」


「そうしますか、じゃあいつもの場所で…」


「了解!」


話している内に、家についた。


「あ。鈴木くんはパソコンか、ケータイ持ってる?」


「ケータイありますよ」


「よし、赤外線ついてる?受信モードにしてみて!」


鈴木くんは不思議な顔をしてカバンからケータイを取り出した。


「そーしんっ」


「なにがですか?」


私はディスプレイを指差した。
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