蝶々
「へへへ、うちがあんまり食べないようにしないと」


一人で気まずくなっているのが嫌だ。


「そっか、じゃあ・・・」


じゃあね、と言いかけた。
菜穂の笑顔が一転した。


「あっ・・・今日の放課後っ」

「じゃあね!」


聞こえないふりして、大股でロッカーから離れた。
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