蝶々
外側の窓を見ると、私がいつも待っているこの表示が出ていた。

津手沼菜穂


『さっきは本当にありがとう。勉強邪魔してごめんね』

菜穂らしい、絵文字も顔文字もないあっさりしたメール。

『いえいえ^^お役に立てたかどうか分からないけど!』

『いつも助けてもらっちゃって・・・』

『そんなことないよ!つてちゃんと話せて嬉しいし♪』

本当にそう思ってる。
次に、思いもかけない言葉が、携帯のディスプレイに浮かんだ。
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