【短編】my sweet angel
 姫様は、流れ者の素行の悪さに心を痛めてらっしゃいました。

 側近たちが、悪い噂をしていることにも気づかれてらっしゃいました。


  しかし、姫様は 光の魂(たま)である天使のことが、姿はまだ
見えないものの日に日に、可愛くて可愛くて仕方がなくなっておられていたのです。



 「ただいま。 天使の光 少し大きくなってきたんじゃない?」

 
 「あなたも、そう思う? もう、4週目に入ろうとしていますからね。
  どこに行ってらしたの?」

 
 「宮殿の探索」


 「そうですか・・。」


 「姫、愛していますよ。」 


 そう言って、流れ者はへらへらと笑っておられた。



 その晩、姫は 夢を見られました。
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