意地悪な上司


「向井先生の家は会社から近いから1回会社に戻って案内するよ

それよりまたお互いの昔話しない?」



緊張ほじくてくれてるのかな?



「私、速見さんが出版の仕事に就いたきっかけが知りたいです」



「いいよ君がそんなに僕の過去を知りたいならぜひ教えてあげる」




そこまで言ってないし




「小学校の頃にある作家に出会ったんだ

その作家の小説をいつか本にしたいんだ

後は小説が昔から好きだから、かな」



「そうなんですか……

いい?ここからまっすぐ行って白いマンションが向井先生の家」


「はい!」




「エレベーターで二階だから」



「はい!」




あっドキドキしてきた


「今日は顔だしだけだから」


インターホンを鳴らすとすぐに出てきた


珍しい…普通の格好だ






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