LOVEGAMBLE
第1章
ONE
ぎらぎらを光る薄気味悪い店。
あたしが金儲けをする店。
決して水商売でも売春でもない。
純粋なギャンブル。
「惚れさせたら100万円」
あたしの耳にその声が響いた。
女たちはきゃあきゃあ言ってる。
あたしも静かに歩みよる。
「俺を惚れさせたら100万円。誰かやんねぇ?」
どう見ても高校生の男。
茶色の透けるような髪に色素の薄い切れ長の目。
程よく焼けた肌にすっと高い鼻。
手には・・・・
しっかりと100万円が握られていた。