Peach
なんだかすごく恥ずかしくなって、私はその場にしゃがみ込む。
だって、頭がふわふわしちゃって立っていられなかったんだ。
すると、藤原創が私の隣に駆け寄ってきた。
「大丈夫…?及川さん?」
心配そうに私の隣にしゃがみ込んだ藤原創は、静かに私の背をさすってくれる。
靴箱の時みたいに、背中が熱くなるのを感じた。
ああ………
私、誰かにこうやって
優しくされたかったんだ…………
与えられた優しさに、涙が溢れた。
私の涙が止まるまで、藤原創はずっと、背中をさすってくれていた。