cieliste
でも、今回は実際風邪だったんだから、仕方ないよね。

あんな声で電話されたら、信じないわけにはいかない。

その後、閉店間際になって、奥さんが店に顔を出して、私に精一杯お礼を言ってくれた。それどころかケーキまで買ってきていただいてしまい、別にそんなつもりじゃなかった私は、大変恐縮したのだ。

閉店してから私とマキコさんは、ケーキをお店で食べた。

「2人ともごめんね、私がもっと入れればいいんだけど…」

奥さんはそういってため息をついた。

詳しくは知らないけれど、奥さんは今別の生活が忙しく、お店の手伝いがほとんどできない状況らしい。
まぁ、本来ならバイトの人数は十分足りてるはずなのだから、問題はない…はずなんだけど。

そして私は、奥さんから、先にマキコさんから聞いていた先日バイトサボった事件の話をもう少し詳しく聞いた。
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