cieliste
それは、私とユウカがはじめて夜二人でホールに入った日のこと。

その日は特別何かあるわけでもなかったのに、とても忙しくバタバタしていた。

いつもなら、夜はお客さんが少ない時間に交代で夜のまかないを食べるのだが、その日は一人も食べる間もなかった。

それどころか、他に合間にやる仕事、トイレ掃除とか、使ったお盆をふくことすらできない状態だった。

営業時間は10時までだったが、あっという間に時間は9時を過ぎ、やっと落ち着いてきた。

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