cieliste
「これは、夜ご飯食べる時間ないですねぇ」

ユウカが残念そうに言う。

9時を過ぎたらまた今度は閉店準備も同時進行するため、ゆっくりご飯を食べていられる状況ではない。

というか、まかないは調理の人に作ってもらうのだが、調理の人も忙しくまかないを食べていない状態なのに、私たちだけ頼むわけにもいかない。

「じゃあさ、お店終わったら一緒にどこか食べにいかない?」

私は何気なくそう言ってユウカを誘った。

ユウカは、ちょっとびっくりしたような顔をして、すぐにとてもうれしそうな顔になった。

「それいいですね! いきましょ、いきましょ」
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