cieliste
別にユウカのことが特に気に入っているわけでもない。

私にとって、他人なんてどれも一緒で、好きなら好き、嫌いなら嫌い、という評価はもちろんあるけれど、好きの中にランクなんてないし、一番好きも一番嫌いもないのだ。

特別扱いなんて、するのもされるのも嫌い。

『ヒイキ』を否定はしないけれど。

でも、だったらなぜ私は彼女と一緒にご飯なんて食べようと思ったのだろう。

まかないが食べられないほど忙しいことなんて、今日初めてじゃない。

そんなとき、いつもはコンビニでパンでも買って、家に帰って一人で食べるのに。
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