cieliste
私はてっきりお客さんだと思い、

「いらっしゃいま…」

言いかけたところで、店長が厨房から出てきて、

「あ、待ってたよ、座って」

と、隅の席にその子を案内した。

私はしばらくその様子を観察する。そんなに広い店内じゃないから、普通にしゃべっている声は聞こえる。

店長は、メニューのコピーを見せて、簡単に店のメニューを説明していた。


「ニューバイト」

同じくアルバイトで、調理の尾田さんが、私の耳元でささやいた。
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