cieliste
「で、アホに話したら、

『俺は知らん』

って、それで大喧嘩ですよ。アホは家出てくし、もういいや、死のうと思って、手首切ったんですけど、死ねなくて」

彼女の手はこたつに入って見えなかったけど、一瞬前までそんな深刻な事態が起こっていたなんて、私は想像もできなかった。

今だって、あまりに突然のことで、私だって驚いているのに。

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