不可解な恋愛 【完】
さっさと動けよ、と奴の顔を蹴り上げると、やっと金森は動き出して
数分後、手に何枚かの一万円札を握りしめて、玄関へ帰って来た。
「今日は、本当に…これだけで勘弁してください、」
「3万、ねぇ。」
「すみません、すみません…」
「じゃあ残り4千997万と300万。次は1ヶ月後にまた来る」
「…、」
「逃げても一緒だよ。俺たちの組織、全国にネットワークが広がってるから」
お前のこと、地獄の果てまで追い回すから。
そう言うと、金森は顔面蒼白になって、ひとつ頷いた。
そんな素直なお前に朗報だよ。