不可解な恋愛 【完】
水島はグレーのスーツを正しながら立ち上がると、りゅうくん一緒に帰ろうよぉ、と高校生の女子のような言葉を発した。
「はぁ?」
「メルセデスでうちまで送ってー」
「俺、今大分から帰って来たばっかりなんだけど」
「石田さんは、もう神崎を連れて帰ってもいいですよって言ってたもん」
「あー…めんどくさいっ、」
「お願ーい!りゅうくーん」
とりあえず、石田さんに金の報告。
すると彼は本当に、水島と帰っても構わないと言った。
なんだかんだ済ませたい仕事はあったのだが、今日くらいはいいか、と水島を連れて帰ることに。