不可解な恋愛 【完】
彼女の人生は、どこから狂ってしまったのだろう。
金森に出会ったところからだろうか。俺に出会ったところからだろうか。
連帯保証人になってしまったところからだろうか。もう、わからないけれど。
「白石さんの意志を尊重しまして、誰にお知らせするよりも前に、火葬させていただきました」
「…そうですか」
「身寄りがないので、遺骨はもしよければ神崎様に持って帰っていただきたい、と白石さんがおっしゃっていましたので、お呼びした次第です」
「はぁ…そうですか、」
「それと、これを預かっております」