モモイロ☆
胸がキュンってなって
なんだか、頭がぽーっとしてきた。

これって、ときめきって言うのかなぁ?

このときめく感じすっごく久しぶり!



私の頭はピンクに染まってしまっていた。

「ん?」

「あっ、ごめんなさいっ!」

現実に引き戻された私は、思わず謝ってしまった。


「ザ・モテ男」は、いきなり大きな声を出して謝る私に
少しびっくりして、またモテ男を感じさせる笑みを見せた。

「君も、入学式から遅刻?」

君も?…。


あっ!また忘れてた!
私遅刻してるんだったー…。

どうしよう…。

私は、苦笑いをして
聞いてみた。

「あなたもですか?」

「ザ・モテ男」は、決してあの笑みを崩すことなく私の質問に答える。

「電車乗る時間間違えちゃって…。ほんと、焦ったよー。でも、1人じゃなくて少し安心した。」

こんな一見完璧に見える人でも、電車乗り間違えるんだー。



< 6 / 7 >

この作品をシェア

pagetop