モモイロ☆
「あなたも1年D組ですか?」
「うん、そうだよ。よかったー!入学早々友だちができて」

そんな喜んでる暇なんて、私たちにはないはずなのに、
笑顔が、何もかも忘れさせてくれた。

でも、楽しい時間は長く続かないもので、担任の先生の声によって終わってしまった。


私たちは、嘘を並べて先生の質問を上手くかわし

なんとか無事に卒業式を終えることができた。

「ちょっとー!奈々!朝遅刻?それに、学年で1番人気のある高杉君と堂々と入場しちゃって。何かあったわけ〜?」


会った側からよく喋るこの子は、小学校からの腐れ縁。

小山まりえ。

身長160の私より、小柄な154で女の子らしさをひきたてる、クルクルと巻かれた茶色いロングヘア。


その女の子らしさ、私にもわけてほしいくらい。



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