ノワール・ナイト

毎日が幸せに過ぎていく事を願った。


けれども、婚約者どのは諦めが悪いみたい…で。



魔族の使者が来てから3日後の夜…。

私の婚約者だと、名乗る男が城へ来た。


実際、まだ見たことのない婚約者。

それは、魔族の王…ロザエフ王だった。



ロザエフ王は妻が8人、子供が43人いた──私が知ってる限りでは。


妻は、一つの家に対し、最低1人づつ出すことになっている。

メヴェレイラ家は娘を嫁がせていない最後の家だった。



ロザエフ王は謁見の間に来ると、魔法使いは城では術が使えないハズにもかかわらず、術を使い、周りの物を破壊した。


「おやめ下さい。」


ウェールズさんが冷静に止めても、怒り狂った王は止まる気配がない。


私は謁見の間の壁の上のほうにある隙間から見ていた。


よく見えないけど、聞こえてきたのはギルの足音。

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