白と黒
序章
・・・頬を流れる涙が、僕を目覚めさせた。
カーテンを開けると、外は雨が降っていた。
幼い頃から、雨の降る朝は決まって涙が流れてくる。
嫌な夢でも見てたのだろうか?
小さい頃は、すごく嫌いだった。
今でもあまり好きではないが、以前ほどいやではなくなってきた。
慣れてきただけかも知れないが、雨の降る朝は、少しだけ思い出に浸る事が出来るから・・・