ルービック
ケンは、大学の電気工学科を卒業しており、時折、その片鱗を見せる。

今日もさっそく、学生時代に使っていた『電力工学』の教科書を引っ張り出した。

6面を完成させるまでに回す回数、完成させる時間、そして総練習時間から、発電量を計算してみた。

何とか、1日あたり1円分の発電ができそうだ。


次にケンは、自転車で大学へ行き、サークルの後輩を見つけ、実験室で余っているモーターやバッテリーを持ってきてもらった。

「おおきに。
いつも助かりますわ」

ケンは後輩に、関西弁でお礼した。

ケンは、ノッてくると、関西弁が出る性格のようだ。

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