ルービック
ケンはさっそく、発電機を付けたルービックキューブを回してみた。

「おっ」

手応えがあったようだ。

「重い」

むしろ、手応えがありすぎた。


発電機の歯車が重く、ルービックキューブが、スムーズに回らなくなってしまっていた。

試しに、6面の完成時間を計ってみたら、今までの30倍くらいかかっていた。


「…計算外だった…」

ケンの口から、関西弁が消えていた。

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