O.S.C
電車にはギリギリ間に合った。

慌てて乗り込むと、少し騒いでいる学生達と同じ車両になった。

見た目からして、私と同じ歳ぐらいだろう。

「だからぁ、これから行くところには出るんだって!」

「おもしろそうですね、榊部長」

「…どこがよ? 依琉。私は目の前が暗くなるわ…」

「大丈夫ぅ? かんちゃん」

「オレも神無月先輩に同感です」

…しかし変わった連中だ。

『気』を視れば分かる。

同属ではないが、強い『気』を持つ者が四人もいる。

あのメガネをかけた青年以外、能力者だな。

< 11 / 60 >

この作品をシェア

pagetop