O.S.C
…何とも言えず、苦笑してしまった。

だが返答メールには、明るく喜んでやらなければなるまい。

送ってやった後、私はため息を吐いた。

…今年はかなり忙しかった。

どういうワケだか、同属が目立ってしょうがなかった。

それは多分…。

「ヤツ、のせいか…」

口の中の呟きは、誰に向けるでもない。

けれど確実に私の心を痛める。

目を閉じると、ありありと思い浮かべられる。

自分と同じ姿・形をした少年―マノン。

私の双子の弟。

私に最上級の愛憎を抱いている。

そして私も…マノンを心から憎み、愛している。

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