O.S.C
注文すると、ほどなくステーキセットが運ばれてきた。

パフェは食後だ。

しかしナオはホットコーヒーしか飲んでいなかった。

「ナオは食わないのか?」

「私は後で構いませんので、お気になさらずに」

「ふぅん…。なら遠慮なく」

私はステーキセットとパフェを見る間に食べた。

食後のコーヒーを飲んで、一息ついた。

「随分お腹が減っていたんですね」

「ああ、朝から出掛けっぱなしだったからな。これからも行くところがあるしな」

「そうですか。なら、コレを」

ナオは正方形の紙包みを差し出した。

中を開けると、それは色とりどりの折り紙だ。

「この前のチェーンメールのお詫びです。ご注文どおりの物を作りました」
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