O.S.C
私は紙を受け取り、広げた。

「…ここから20分程度か」

「行ってみます?」

「もう遅いかもしれんがな。手がかりくらいは見つけられるかもしれん」

紙をコートのポケットに突っ込んだ。

「悪いが毛糸は私のマンションに届けておいてくれ。今日はメイド達が来ているから、カエデにでも渡してくれ」

「分かりました。お気をつけて」

店内に出ると、空気を感じ取ったのか、ハズミとマミヤは真剣な表情をしていた。

「悪いが急用ができた。また今度な」

「うん…」

「またな」

そのまま駆け足で現場へ向かった。

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