O.S.C
そして三十分後。

「人心地ついたぁ~」

モモとレイラに体中を洗ってもらい、体はすっかりあったまった。

リビングに戻ると、カエデが食事の準備をしててくれた。

「こっちもちょうど準備が整いました」

「おっ、今日は海鮮鍋か」

「はい、旬のものをたくさん入れましたから、召し上がってください。お飲み物は何にします?」

「日本酒。熱燗でくれ」

「かしこまりました。あっ、そうですわ」

カエデは両手をぽんっと叩き、子機を持ってきた。

「ご当主から、帰ったら連絡するよう、言付かっておりました」

「ジジイから? 分かった」

「あっ、それとソウちゃんから荷物届いてたよぉ」

「ああ、私の部屋に入れといてくれ」

「マカさん、何から食べるの?」

「カニとカキ」

レイラに小皿によそってもらいながら、子機の短縮番号を押した。

そうして夜は更けていく―。
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