O.S.C
深夜、外から…
「相変わらず姉さんの周りには、人がいっぱい集まるなぁ」
マカの住むマンションの向かいの高層ビルの屋上に、1人の青年がいた。
黒尽くめの服装に、顔はフードで覆って隠している。
しかし夜の闇には、二つの赤い眼が光を放って見えた。
「あんまり守るものが多過ぎると、後で苦労してもしらないよ?」
マノンは楽しそうに笑いながら、マカの姿を見つめる。
マカにとって、マノンがこの世でたった一人、愛憎するものであるように。
またマノンにとってもマカは、強く愛憎を持つものなのだ。
「大分力も溜まったし、そろそろ再会しようか?」
ふわっと風にふかれ、フードが取れた。
色素の薄かった髪の色は、今は琥珀色になっていた。
ぼやけていた存在感も、今では大きな闇を背負って立ってもおかしくないほど、強くなった。
マカの住むマンションの向かいの高層ビルの屋上に、1人の青年がいた。
黒尽くめの服装に、顔はフードで覆って隠している。
しかし夜の闇には、二つの赤い眼が光を放って見えた。
「あんまり守るものが多過ぎると、後で苦労してもしらないよ?」
マノンは楽しそうに笑いながら、マカの姿を見つめる。
マカにとって、マノンがこの世でたった一人、愛憎するものであるように。
またマノンにとってもマカは、強く愛憎を持つものなのだ。
「大分力も溜まったし、そろそろ再会しようか?」
ふわっと風にふかれ、フードが取れた。
色素の薄かった髪の色は、今は琥珀色になっていた。
ぼやけていた存在感も、今では大きな闇を背負って立ってもおかしくないほど、強くなった。