O.S.C
「ボクのこと、忘れちゃわないうちに、再戦といこうか」

マノンがスッと眼を細め、殺気を込めた視線をマカに向けた。



「っ!?」

ただならない気配を感じて、マカは突如立ち上がった。

「マカさん? どうしたの?」

レイラの問いにも答えず、マカはベランダに急いで出た。

冷たい冬の夜風に触れるも、構わず向かいにある高層ビルの屋上を見上げた。

しかしそこには誰もいないし、何の気配もなかった。

「…マカさま? どうされました?」

「風邪引いちゃうよぉ。早く中に入りなよ~」

カエデとモモに声をかけられ、マカは唇を噛み締めた。

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