探偵屋
まぁそんなやりとりをしてはや十分

未だに相手の動きをうかがってる

「いい加減来いや」

「相手の挑発にのるほど僕もバカじゃありません」

「じゃあ俺から殴りに行くわ」

そう言って長谷川は猛ダッシュで走ってきた
しかし

ドカンッ!!

転んだ。

「いってー。おまえ何か仕掛けただろ」

「いえ。なにもしてません」

「絶対なんかしたでしょ?」

「してません」

「したことにしてよ」

「嘘はいけませんよ。嘘は」

「マジ、したことにしてよ。俺めちゃくちゃカッコ悪い奴じゃん」

「大丈夫です。もうみんなカッコ悪い奴だと思ってますから」

「いや。思ってないから」

「思ってます」

「思ってない」


< 32 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop