あなたを想う。


彩乃の心配そうな顔が変わる―


「ぇっ!?まじで!?

李奈よかったぢゃん♪」


ぁれ…?
彩乃が嬉しそうな顔をする。


「ごめん…
彩乃も翼の事、
好きだったよね…?」

思いきって口にした――


「ハッ…?何言ってんの!?
彩乃は翼君の事なんか
最初っから好きぢゃないよ〜

翼君を好きなのは李奈でしょ〜
(笑)」


「えっ?好きぢゃないの?」


「うん♪
あのね、
実は………

あたし亮君が好きなんだよねっ!

絶対秘密だよ!!」


亮君って…

あの亮君!?


亮君って
いつも翼の隣にいる人だよね?


えー〃〃〃

そっか〜よかったあ〜

彩乃の恋が実るように

あたしは彩乃を心から
応援しようと思った――


「でも…
李奈よかったね☆
ずっと好きだったんでしょ?」


あたしは彩乃に
自分の恋の話なんてした事がない

不思議な表情をするあたしに
彩乃は笑いながら言う―


「李奈の隣にいれば
すぐわかるよ〜☆
顔にですぎ(笑)」
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