あなたを想う。
「ハッハッ♪ありがとー☆
だけど聞いて!!
翼、学校に来るって言ったのに
教室行ったら居ないんだよ〜?」
「家で寝てんぢゃん!?
メールでもしてみたら?」
メール…?
あ…。
あたし翼のアドレス知らない―
嬉しそうに笑う彩乃に
そんな小さな悩みは言えなかった
――――〜♪チャイムが鳴る。
「李奈〜またあとでね〜♪」
彩乃が手を振り教室へ入って行く
手を振り返して
自分の教室へ向かう―