あなたを想う。
そこには可愛い小柄の女の子と
…翼がいた―――――
あたしたちに
気付いてナイみたい。
あたしは逃げたいのに
逃げられず
重い足をその場に残す。
彩乃が何も言わず
あたしの手を
握りしめてくれた――
ありがとう、彩乃。
―――――声が聞こえる。
「あの…あたし黒沢みりいって
言います。
あたし…ずっとずっと
翼君が好きでした。
お友達からでいいから
付き合ってもらえませんか…?」
みりいちゃん?
翼が好きなの?
あたしも翼がすきだよ。
大好きなんだよ…
あたしは立ち止まる事しかできず
彩乃の優しい手を
強く握り返した―――