あなたを想う。


「ねぇ、ママ?
あたしは
いつまで生きられるの?
いつ死んじゃうの?」



生まれてから今まで
こんな弱音を吐いた事は
なかった


ママの表情が変わる


あぁ〜
きっとあたしは長く
生きることができないんだね。

だって癌だもんね、


自分から死んだ方が
楽かもしれない…

痛い思いをせず
消えられるかもしれない…



夜中

あたしは自分の手首に
カミソリを当てる

思いっきりカミソリをひいた



パカッ…
切った場所から
血がどんどん流れていく



思いっきりひいたせいか

血が止まらない

だんだん意識が薄まっていく――


これですべて終わり!!

あたしは楽になれる…


サヨナラ…。
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