クリスタル☆フィールド
「ようこそ、暗黒のワンダーランドへ。」

聞きなれない甲高い声は、沈黙を引き裂く。

「あなたはだれ?」




「さあ。誰、と申しましょうか。」

声の先にあったのは、岩・・・・・・・・!?
「岩がしゃべってる!」


「いやいやいや。
 岩じゃないですよ。
 まだ姿をお見せすることはできないんですが、
 私はジュナ、といいます。」
「私たちは、なんでここにいるんですか?」


「・・・・・・・短刀、直入ですね。
 まあ、いいでしょう。
 あなたたち2人は・・・・・・・・」
2人は、顔を見合わせる。

「あなた方は、
 それぞれの星につたわる、夢の話を知ってますか?」
答えたのは、海羽。
「ああ、あの星がぶつかるやつ、ですか?」
「ええ」
私も、小さなころに聞いたような・・・・・・・

「でも、それぞれの星って?」
「その話に出てくる、二つの星のことです。
 あなたたちは、その星に住んでいるんです。
 海羽さんは大きい方の〔蒼星〕に、
 空さんは小さいほうの〔彩星〕に。

 そして、物語は今、現実になろうとしている」



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