fight*girl
涙が溢れて視界が悪い。
ポロポロと流れる涙は止める事が出来ない。
「…夢って…言ってよぉ…」
信じられない。
信じたくない。
だって、そんなの
「…………ぃ」
「…………い」
「…あ、い」
名前を呼ばれて顔を上げる。
いつの間にか栄子は目の前にいて、
「あ、い」
私の名前を呼んでいた。
「あいあいあい」
その顔はいつもの栄子の顔じゃない。
その悲痛な叫びは栄子じゃない。
目の前にいるのは、
「綺羅ぁああぁあ!!!!!」
変わり果てた栄子。
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