fight＊girl

グチャ…!!!




｢あぁあ!!!｣





突然引き抜かれた腕に再び血を流す。



痛みにこらえながら綺羅を睨んだ。





｢退散させてもらうね｣



｢逃げんな…!!!｣



｢また、今度ね｣






伸ばした腕は綺羅には届かない。


右腕を真っ赤に染めた綺羅は、視界から消えてしまった。






｢あい!!!｣




｢え…？｣






突然抱き締められ、目を見開く。



違う、抱き締められたんじゃない。





｢つっ…!!!｣


｢ゆ、う？｣





盾になったんだ。






ずる、と倒れ込む優羽の背中には大きな引っかき傷。



そしてその背後にはキメラと化した栄子。




優羽の血が宙に舞う。







｢…もうやめようよ｣






痛みに顔を歪ませる優羽






｢こんなのやめよ…｣







キメラになってしまった栄子








｢ごめんなさい、栄子｣








優羽の剣を、握った。









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