fight*girl
「とにかく」
スクッ、と立ち上がりベッドから降りて私の前に座り込む。
そして私の顔を持って無理矢理顔を近づけた。
「お前は仲間って事」
灰色の瞳の中に私の顔が映る。
「ま、待って」
「なんやねん」
ぐい、と男の胸を押して少し離す。
…聞きたい事がありすぎる!!!
「あんたは…人間?」
まずは一番聞きたかったこと。
殺さないなら一体誰?
「違う、まぁ奴らを倒す為に来たって感じやな」
「来たってどこから?」
「天界」
「天界?!」
「神がいるとこ、俺はまぁ天使って呼ばれるんかな」
天使…いや、悪魔にしか見えませんけど。
「でも羽ないやん…」
「羽?お前等の想像やろ?本間はないわ」
「関西弁…」
「それはお前に言葉を合わせてるだけ」
なんか納得…してきた。
じゃあ最後の質問。
「なんでキメラを倒すのがうちなん?」
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