fight*girl
「ちょ、ちょっと!!!」
「なになにー?」
優羽から離れて楓の腕を掴む。
「あいっ…」
「ごめん、優羽待ってて」
凄いくらいに女の子と優羽から睨まれているけど、それどころじゃない。
二人から少し離れたとこで、私は立ち止まった。
「楓くん、あの女の子は誰?」
「んー、四番目?」
「なにそれ…?」
四番目、意味はわかるけど解りたくない。
「なんで?栄子が亡くなったばっかりやのに…」
「そういやそうやっけね」
「え?」
顔を上げると楓の笑顔。
「てか栄子とは本気じゃなかったから、ごめんな?」
……は?
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