fight*girl





家に帰ると優羽は気にしない様子でDVDをセットする。


それを横目で見ながら、私はソファーに座った。




「お前またいらん事考えるやろ」


「へ?」


「眉間に皺」





そう言って優羽も隣に腰を下ろす。


…本間や。


鏡で確認すると優羽に言われた通り。





「でも人間のままで力が出たもん…」


「まぁな」


「こんなん今まで無かったし」


「そんだけ感情抑えられへんかっただけやって」




そうなんかな?


けど黒い炎って…





「ぶっさいくな顔してんなって」


「なっ…!!!」





また考え込んでしまっていた私の髪をワシャワシャとする。



…不細工ってなによ!!





「ええから何も考えんな」


「わっ…!!!」





急に腕を引かれ、抱き締められる。


胸に直接耳が当たる為、心臓の音がよく聞こえた。





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