fight*girl
「早よせぇ!!!」
「わ、わかってるって」
タンタンとビルからビルへ移動する。
先に走っている優羽が振り向き、急いで返事をした。
「もうだいぶ人間食ってるみたいやな」
「わかんの?」
「まぁな」
風を斬る音が聞こえる。
冷や汗が流れると共に、足を早めた。
―…ザッ!!!
キメラの気配が近い建物の上に降り立つ。
そして街を見下ろした。
「あっちの方角…?」
逃げ惑う人に視線を移してキメラを探す。
そして見つけた、
「ヤバッ!!!」
今、まさに人を襲おうとしているキメラを。
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