fight*girl
「き、傷の手当てっ…」
家に着くとすぐに優羽はソファーに座り込む。
そして私はバタバタと救急セットを手に部屋を走っていた。
「優羽ほらお腹出して!!!」
「いらんって」
「ダメダメ!!!」
包帯やら消毒やらを手に持ちながら優羽の服に手をかける。
バッ!!!と服を持ち上げて傷を確認した。
「あれ?」
傷がない。
確か街の時にはまだ傷あったのに。
「もう治ったわ」
「早すぎ…」
「天使舐めんなよ」
手に持っている水晶を机の上に置いて私の頭を撫でる。
「水晶、天界に送らんでいいん?」
「明日の夜中0時に送る」
「え?」
「満月が満ちる日しか天界と人間界の扉は開かへんねん」
「そうなんや…」
そういえば優羽が落ちてきたのも満月やったなぁー。
なつかしっ!!!
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