fight*girl
じゃあ明日の夜中に栄子に会える。
って事は神にも…。
「神…」
神は何かを知っている。
早く聞きたいけど、怖い。
私が夜叉になる理由を…。
「あい」
「へっ?」
名前を呼ばれて優羽を見ると、明らかに眉間にシワを寄せている。
お、怒ってる?
「もう自分を悔やむなよ」
「え…?」
「今日の事はお前が悪いわけじゃないから」
どうして優羽は私の考えている事がわかるんだろう。
傷付けてしまったのに、自分を見失ったのに。
「…ありがとう」
いつの間にか抱き締められて再び涙を流す。
そして自然に
「んっ…」
唇が重なった。
触れるだけの優しいキス。
それだけなのに、心臓がドキドキしている。
唇が離れて目が合って、
再び唇が重なった。
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