fight*girl
―…しかし、
パシッ…!!!
「待てって」
「わっ、」
突然腕を引かれ、バランスを崩した私は優羽の腕の中。
一瞬何が起こったか理解する前に背中に腕が回されていた。
「あ、あの…」
優羽の顔は私の肩に乗っているので様子が伺えない。
…心臓の音聞こえてしまう!!!
「マジで…?」
「え?」
「好きって本間?」
色っぽく、掠れた声が間近で聞こえる。
その声に耐えるようにぎゅっと抱き付いた。
「…うん」
こくりと頷き必死に顔を埋める。
…告白ってこんなに恥ずかしいもん?
違う、
優羽だから恥ずかしいんだ。
本当は会った瞬間から好きになっていた。
嫉妬して、一緒にいて、
「顔、上げろ」
「あ…」
顎も持たれ、半強制的に顔を上げさせられる。
真っ赤な顔を見られるのが嫌だったけど優羽の顔も真っ赤で、
「んんっ…」
重なる唇が、熱い。
こんなにも優羽の事好きになっていたんだ。
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