fight*girl
好きな人
角度を変えて唇は何度も重なる。
恥ずかしくて逃げようとするけど、それも出来なくて。
「はっ…ゆ、う」
段々苦しくなって胸を叩く。
それに気付いたのか、やっと唇が離された。
「はぁっ…はぁっ…」
「まだあかん」
「え…?んんっ…」
それも束の間、一瞬にして唇が奪われる。
「やっ…」
空気を求めて口を開ける。
しかしそれが失敗で、今度は舌が入り込んできた。
ピチャ…ピチャピチャ…
「ん、あっ…」
自分から放たれる甘い声。
それが余計に優羽の機嫌を良くさせた。
「あい、もっと」
「やぁ…」
後頭部を手で抑えられ身動き出来ない。
それでもなんとか首を振ると再び唇が離れた。
「はぁ…」
銀色の糸が唇を繋ぐ。
息を整えようと、深呼吸をした。
…死ぬかと思った!!!
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