fight*girl
「あ…」
ふと蘇る自分じゃない自分。
血にまみれ、喜んでいる…―私。
「あかんあかん、」
冷静になって湯船の栓を抜く。
…いつまでもこんなん考えたらあかんよな。
優羽にもう怒られたくないし。
「大丈夫」
呟き、浴室から出てタオルで体を拭く。
寝間着を着てリビングに行くと優羽の姿は無かった。
…もう寝たんかな?
すでに時刻は早朝。
太陽がまだ出てないから真っ暗やけど。
「うちも寝よっと…」
お風呂入る前はちょっとラブラブやったのに。
上がったらあっさり寝るって何よ!!!
いや、別に何も求めてませんけどっ。
「…優羽のあほ」
部屋に入ってベッドに潜る。
いい夢見られますようにー。
「誰があほって?」
「ぎゃー!!!」
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