fight*girl
びっくりしてベッドから転げ落ちる。
反射的に上を見上げるとベッドから覗き込んでいる優羽がいた。
「な、な、なにしてんの?!」
「部屋間違えた」
「ありえへんっ!!!」
全然悪そびれた様子もない優羽は私を見ながらニヤリと笑う。
…その妖しい笑顔怖いっす。
「まぁおいでって」
「わっ…!!!」
グイッと腕を掴まれ、気がつけば再びベッドの上。
そして体は優羽に包まれている状態。
「ちょ…離して」
「無理」
離れようとも、強く抱き締められる。
…今絶対顔真っ赤。
心臓もドキドキしておかしくなりそう。
「ははっ、心臓の音すげ」
「わ、わかってるもん…」
「あいじゃなくて、」
そう言って、手を持たれて優羽の胸に当てさせられる。
ドクッ…ドクッ…
「俺がな」
顔を上げると頬を染めた優羽がいて、
強く、強く抱き締められた。
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