fight*girl
「あそこの森を抜けると俺の住んでた所があるから」
「行こっ行こっ」
花畑をサクサク踏みながら森を目指す。
不思議な事に花は踏んでも潰れなかった。
…やっぱり天界って凄い。
「うわ、綺麗…」
すぐ側に細い川があり、思わず覗き込む。
水は凄く透明で、ちらほらと魚が泳いでいた。
「天国って感じ…」
いや、天界=天国やけど…。
それでもこの天界は綺麗すぎる。
人間界とは全然違う。
「ほら行くぞ」
「あ、うん」
手を引かれ、再び歩き出す。
自然に握られた手はとても暖かくて安心した。
「もう抜けんで」
少し薄暗い森を抜けると、再び太陽の光が差し込んでくる。
そして飛び込んでくる世界に目を見開いた。
「うわぁー!!!!」
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