fight*girl
「誓うならこの契約書に手をつけろ」
「つけろって…え?」
「いいから早く」
言われた通りピタッと手をつける。
そして男もかざしていた手を私の手にくっつけた。
「お前、名前は」
「あい…」
「俺は優羽」
「ゆう…天使っぽくない」
「黙れ」
スゥ、と優羽は息を吸い目を閉じる。
その瞬間、優羽の体は白い光で包まれた。
「……へ?」
みるみる内に優羽の服装は変わっていき、私の目は見開く。
上半身は白装飾みたいな着物
下半身は同じく白いふっくらしたズボン?…みたいなの。
帯は黒く金色の紐が巻かれていて、その先には鈴が。
そして背中には大きな十字架が描かれていた。
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