fight*girl
居心地の悪い中、急に甲高い声が聞こえる。
さすがにそれは優羽にも聞こえたようで、同じ方向に振り向く。
「あ…」
遠くから走ってくる女の子。
私はその子を知っている。
昔から親友で私が殺めてしまった、
ずっとずっと会いたかった、大好きな
「栄子ー!!!!」
同じように栄子に向かって走る。
そして飛び込むように抱き付いた。
「あい!!!」
「栄子…!!!」
ポロポロと涙が溢れて頬を伝う。
そして栄子の背中にきつく腕を回した。
正直怖かった。
私のせいであんな姿にされて、私に殺されて。
恨まれても仕方がない。
だから天界に来ても罵倒されるんじゃないか、無視されるんじゃないか、って怖かった。
でも栄子は、
「ずっと待っててんからぁ…!!!」
私を待っててくれた。
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